みなべ町は子育て支援と少子化対策の一環で、来年度から町内の小中学校に通う第3子以降の学校給食費を無料とする方針を固め、3日から開会する当初議会に助成費300万円を提案する。対象の家庭では、1人当たり年間約5万円程度の負担が軽減される。小谷芳正町長は「子育て支援の施策は重要。少しでも保護者の負担を減らしていきたい」と話している。
 1食当たりの給食費は小学校で250円、中学校で270円。当初予算では対象者を60人とし、予算案に300万円を計上。議会で可決されれば、4月から第3子以降の給食費が無料となる。助成を希望する場合は申請しなければならない。日高地方では、すでに御坊市と日高川町が実施している。
 みなべ町内では、現在9小中学校(小学校5校、中学校4校)があるが、来年度以降は高城中学校と清川中学校が統合となるため8校となる。町村合併以前は旧町が弁当、旧村が給食だったが、合併を機に全小中校が給食となった。岩代小学校は平成18年9月から給食スタート。南部小学校と南部中学校でも、給食センターが改修され調理能力を引き上げられたことで昨年4月から導入となった。