「地域の絆をたすきでつなぐ」を合言葉に県内の小中学生が熱戦を繰り広げる第１３回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会は１６日、紀三井寺公園陸上競技場をスタート、県庁前をゴールとする１０区間２１.１㌔に２９市町代表（北山村は不参加）とオープンの計４５チームが参加して争われた。日高地方勢はＶゴールこそならなかったものの、御坊市が通算１２回目で２年ぶりの入賞となる７位と健闘。御坊市の中学生女子２選手、由良町の小学生男子１選手がそれぞれ区間表彰も受けた。
御坊市は４区・北野紅音選手が区間３位の力走を見せ、９位から一気に４位へ浮上。５区から７区までの３選手は安定した走りで上位をキープし、８区・浜中梨央那選手の区間２位の快走で入賞へ〝貯金〟を作った。アンカー・中川裕斗選手は後続の猛追を受けたが、粘りの走りで２年ぶりの入賞を死守した。昨年、わずか１２秒及ばず第１回大会から継続してきた連続入賞がストップ。リベンジに燃えたことしは絶対的なエースがいない中、チーム一丸となって入賞を取り返した。前田昌紀監督は「子どもたちが一生懸命走ってくれたおかげで入賞できました」と選手たちをたたえ、中学生女子メンバーの主将としてチームをけん引した北野選手は「調子がよく、全力を出し切れました。入賞できてうれしいです」と笑顔でレースを振り返った。
昨年４位の日高川町、５位のみなべ町は、ともに２年連続入賞を逃した。みなべ町はアンカー・竹中幸一選手が必死に追いすがるも前の紀美野町と２６秒差、入賞へあと一歩及ばず９位。日高川町は１区・原直希選手が区間４位と絶好のスタート。序盤は上位争いに加わったが、その後に順位を落として１１位だった。
レースは田辺市が２年連続２回目の優勝。
レース後、県民文化会館であった表彰式では総合上位８チーム、区間賞（上位３選手）のほか、５年連続登録競技者１９人の表彰も行われた。第９回大会以降の新記録をマークした「市町村新記録証」は該当チームなし。地元勢の５年連続登録競技者は５人で、日高町の鈴木結女さん（日高中３年）、由良町の神田凪さん（由良中３年）、みなべ町の沖見史哉君（南部中３年）、日高川町の岡奈津美さん（早蘇中３年）と西川由季子さん（美山中３年）。総合上位と地元勢の順位、区間上位入賞者は次の通り。
【総合】（タイムはすべて１時間台）①田辺市１０分０７秒②海南市１１分４６秒③和歌山市１２分４６秒④紀の川市⑤かつらぎ町⑥岩出市⑦御坊市（西野元喜、杉本瑠奈、岩﨑愛佳、北野紅音、清山和哉、清山遥香、塩﨑倫久、浜中梨央那、溝口倫生、中川裕斗）１４分１２秒⑧紀美野町⑨みなべ町１５分０９秒⑪日高川町１５分２４秒⑬印南町１５分５９秒⑰美浜町１６分３４秒⑳日高町１８分１４秒 由良町２０分４９秒
【区間賞】４区１.９㌔③北野（御坊市）６分５７秒 ７区１.７㌔②大江智也（由良町）６分１４秒 ８区２.５㌔②浜中（御坊市）８分３６秒
