見ごろを迎えているみなべ町晩稲の南部梅林と岩代大梅林は、11日の祝日に今シーズンのこれまで最高となる約3000人の観梅客が訪れた。梅林内では、全国各地の梅酒を味わうことができる梅酒コレクションなどが催され大人気。観梅客らは「風が強くてちょっと肌寒いけど、咲き誇る梅の花は爽快」と早春の訪れを楽しんでいた。
 南部梅林では2500人が訪れ、園内では全国各地の酒造メーカーから出展された180銘柄を味わうことができる梅酒コレクションが催された。ことしで5回目の取り組みで、観梅客がずらりと並んだ梅酒の中から選んで試飲。梅酒のベースも日本酒、ホワイトリカー、ブランデー、焼酎とさまざま。兵庫県姫路市から夫婦で訪れたという田中重忠さん(72)は「いろんな銘柄をん飲んでみた。にごり酒風の梅酒がおいしかった。家でも毎年梅酒を作っているが、やっぱり味が違いますね」、和歌山市から訪れた西岡秀記さん(61)は「日本酒風の梅酒がよかった。フルーティーな味わいの梅酒もあり、飲みやすかった」と話していた。このほか、梅料理キャンペーン、梅茶サービス、もち投げも行われた。
 岩代大梅林の来場者数も約500人で今シーズンの最高。イベントでは由良町出身のシンガーソングライター、藪下将人さんが訪れて咲き誇る梅林で野外ライブを開催。輪投げ・ダーツなどを行う「縁日」も子どもたちの人気を集めていた。