日高町小中、ふれあいセンター南側駐車場の花壇で、キンセンカの花が咲き始めた=写真=。
 キンセンカは町にゆかりがあり、日本人遭難者を助けようとして亡くなった海の勇者として知られるデンマーク人、ヨハネス・クヌッセン機関長が好んだといわれる花。同所のキンセンカは没後50周年を記念し平成19年夏に行われた県と日高町のデンマーク訪問で、中善夫町長ら訪問団一行がクヌッセン機関長の生まれ故郷、フレデリクスハウンの市長から〝友情の印〟としてもらってきた種から育てて6世代目となる。昨年11月に町ボランティア連絡協議会メンバーや中町長らの手で苗が定植されていた。
 花壇には「花を見ることでクヌッセン機関長の遺徳を思い出してほしい」との願いが込められている。開花の知らせを受けた中町長は「クヌッセン機関長の命日(今月10日)には田杭の供養塔に、(同所の)キンセンカをお供えしたい」と話している。