日高川町の友好都市、泉大津市の伊藤晴彦市長が31日、同町を訪問した。ことし4月1日から同町の公的施設の指定管理者となる㈱本家さぬきや(平野誠代表取締役社長)=本社泉大津市=の平野譲会長が案内。両市町は約20年前から子どもたちの事業を中心に交流しており、伊藤市長は、キャンプや大学生の合宿など思い描いている今後の交流構想を話して「夢が膨らみます。青少年の健全育成へ一層連携を深めていきたい」と意欲を見せた。
 日高川町と泉大津市は平成7年から子どもたちの事業を中心に交流がスタート。以来毎年、両市町の子どもたちが交互に相手のまちを訪れる「ふるさと再発見ツアー」を実施。両市町の子どもたちが一緒になって田舎体験や大阪観光など楽しんでいるほか、物産展にも出店するなどで交流。平成14年に友好都市提携を結んでいる。
 この日、市とさぬきや関係者6人が訪問。市木久雄町長は、「3年前の台風12号豪雨の際には大きな支援をいただき、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします」とあいさつ。伊藤市長は、「日高川町は本当にいい施設を持っておられる。子どもたちの健全育成、連携している大学の活動に施設を利用させていただきたい。より一層の交流へさまざまな面で協力をお願いします」と述べた。市木町長が観光施設を紹介するなど和やかな雰囲気で歓談が進む中、伊藤市長は「春、夏年間2回行っている子どもたちのキャンプを日高川町でお願いしたい」と依頼、さらに「大学生のクラブの合宿でも同町を利用できるようにしたい。夢が膨らみますね」と笑顔で話した。伊藤市長は、天体に詳しいことから、かわべ天文公園に興味津々で、冬の星座について紹介し、「日高川町の夜空はきれいなんでしょうね」などと話すと、市木町長は「特に冬がきれいです。おととしには星空の街・あおぞらの街全国大会が開催されたんです」と天体談義に花を咲かせた。
 ことし4月から町内の公的施設の指定管理者となるさぬきやの平野会長は「任せていただく施設の運営に会社を挙げて全力で取り組んでいきます」と意欲を見せた。このあとさぬきやが指定管理者となる施設を訪問した。