13日の成人の日を前に御坊、由良、印南、日高川の4市町で12日、それぞれ成人式が行われ、総勢565人が大人の仲間入りを果たした。近年、全国でニュースになるような問題や騒ぎはなく、男性はスーツやはかま姿でビシッと決め、女性は振り袖など晴れ着姿で艶やかに振る舞っていた。各首長から激励の式辞を受け、それぞれに成人としての自覚と責任を感じつつ、自分の夢や目標に向かって決意を新たにしていた。
 御坊市 市民文化会館で行われ、対象者287人のうち229人が出席した。柏木征夫市長は「育ててくれた人への感謝の気持ちと、自分自身の高い志と情熱を持って頑張ってほしい」と式辞。来賓の市議会森上忠信議長は「長い人生、臆することなくチャレンジを」と激励した。新成人代表で山本隆大さん(吉田)が「後輩たちの見本になる社会人を目指します」、小池眞由さん(藤井)が「ふるさとに貢献できる立派な大人になります」、北岡毬花さん(富安)が「お世話になっている全ての皆さまに恩返しするのが一番の夢」などと、誓いの言葉を述べた。記念撮影のあと、ビンゴゲームなどでも盛り上がった。
 由良町 中央公民館で行われ、対象者73人のうち58人が出席した。畑中雅央町長は「ふるさと由良町を新しい時代の中でより素晴らしいふるさととして創造するのは、無限の可能性を秘めた皆さんの若い力にかかっています」と式辞。新成人を代表して澁谷昭典さん(吹井)と東本街子さん(同)が「多くの方の愛情と期待を未来への糧とし、美しい自然あふれるこのふるさと由良町に生まれ育ったことの誇りと自覚を持って行動していきます」と力強く誓いの言葉を発表し、中﨑美希さん(里)と小笠原佳世さん(阿戸)はお礼の言葉を述べた。
 印南町 体育センターで行い、対象者78人のうち75人が出席。新成人を代表して山中和希さん(印南)と古谷彩水さん(古屋)が、それぞれ母親への感謝の気持ちを表し、「これからも感謝の気持ちを忘れず、歩んでいくことを誓います」と決意。日裏勝己町長は「時には失敗し、自分を見失うこともあると思いますが、最終的に夢をつかめば、失敗は成功の過程にすぎない。目標に向かって突き進んでください」と式辞。くす玉割りも行った。式典のあと交流会に入り、地元出身の歌手Shinoさんとにしゆきさんのライブや福引きなどを楽しんだ。
 日高川町 日高川交流センターで行い、対象者127人のうち108人が出席した。市木久雄町長は「ふるさと日高川町を誇りに思い、それぞれの立場で目標や夢に向かって、かけがえのない人生を大切に歩んで下さい」と式辞。新成人代表で川一馬さん(土生)は「人に感動を与えられる人間になりたい。何事に対してもひた向きに一生懸命に取り組み、人から感謝されるような人間になりたい」と決意の言葉を述べた。式のあと、新成人らは記念撮影をするなどで久しぶりの再会と成人になった喜びで盛り上がっていた。