美浜町の松林内にある吉原運動公園で11日、駐車場わきのグレーチング(鉄製の溝蓋)1枚が盗まれる被害があった。先月には公園南側の歩道に設置している擬木丸太が盗まれ、その数日後には公園内の人気遊具のすべり台に人糞が塗りつけられるという異常な嫌がらせも。教育委員会は御坊署に通報、巡回強化を要請するとともに、職員による見回り、監視を強化するとしている。
 公園は約6300平方㍍の広さがあり、テニスコート2面、ゲートボールコート2面のほか、公衆トイレ、アスレチック遊具9基、休憩施設4カ所などを備え、平成7年4月にオープンした。朝から夕方まではテニスやゲートボールを楽しむ人、散歩をする人などが訪れ、休日には家族連れらでにぎわう憩いのスポット。その半面、夜になれば人目につかないため、たばこを吸ったり花火をしたり、ごみをまき散らかして帰る若者もおり、遊具を壊されたりトイレのドアに落書きされるなどのいたずらが後を絶たない。
 今回盗まれたのは公園西側の駐車場わきに設置しているグレーチングで、長さ約1㍍、幅約30㌢の1枚がなくなっているのを教委職員が見つけた。先月下旬には公園南側の進入路から遊具のある広場中央までの歩道に設置している長さ約1・5㍍、直径約10㌢の擬木丸太6本が何者かに持ち去られ、その数日後には子どもに人気の大型すべり台の内部の壁に人糞が塗りつけられ、周辺の木の枝に塗った際のティッシュがぶら下げられるという異常な嫌がらせもあった。
 教育委員会は「いつでもどこからでも入ることができ、夜は人目にもつかないので、悪さをしようと思えば簡単にできてしまう。人員、予算も限りがあり、はっきりいって防ぎようもないが、警察とも連携して職員の見回りを強化していきたい」と話している。