県高校柔道新人大会(第36回全国高校柔道選手権大会、第55回近畿高校体重別柔道大会、第55回近畿高校柔道新人大会の各県予選兼ねる)がこのほど3日間にわたり和歌山ビッグウエーブであり、女子の部団体戦で紀央館が2年連続5回目の優勝。第36回全国高校柔道選手権大会(来年3月20・21日、東京都)の出場を決めた。紀央館女子勢は8選手が個人戦でも上位入賞、近畿大会出場権を獲得するなど大活躍を見せた。
 男女団体戦、個人戦各7階級で熱戦を展開。団体戦は優勝校が第36回全国高校柔道選手権大会、上位6校が第55回近畿高校柔道新人大会(来年2月1・2日、滋賀県)へ。個人戦はベスト4が第55回近畿高校体重別柔道大会(来年1月25日、兵庫県)に、それぞれ県代表として出場する。個人戦の全国大会県予選については来月に行われる。
 女子の部団体戦には6校が参加。紀央館は先鋒・阪部りり子(1年)、中堅・山本七海(同)、大将・松田なみき(同)、控え・谷葉月(2年)、同・宮﨑さくら(同)の5選手がメンバーで、田辺を3―0、箕島を1―0で破って予選リーグを通過した。予選リーグ上位4チームで争われた決勝トーナメントでは初戦で耐久に3―0で快勝。決勝は箕島との再戦となったものの、2―0で退けた。
 予選リーグは谷、宮﨑の2年生2選手が出場。谷選手は箕島戦で勝ち星をあげ、上級生の意地を見せた。決勝トーナメントは全員1年生で臨んだが、相手を寄せ付けなかった。
 紀央館女子の松村遥香監督は「危なげなく最後まで戦えたと思う。全国では去年のベスト16より上を目指したい」と話し、全4試合に出場して2勝をマークするなど連覇に貢献した山本選手は「自分自身は緊張して力を出し切れなかった。全国ではベスト4入りが目標。普段通りの戦いができるように練習を積んでいきたい」と力強く語った。
 個人戦の紀央館女子勢は48㌔級で小杉唯菜選手(2年)が3位、52㌔級で阪部選手が優勝、堀みのり選手(2年)が2位。57㌔級では松下沙都選手(2年)が2位に入った。63㌔級で山本選手、70㌔級で岡本希望選手(2年)、78㌔級で松田選手、78㌔超級で宮﨑選手がそれぞれ優勝を飾った。
 日高地方関係では、男子66㌔級で波戸真一選手(箕島1年、御坊市)が優勝、秦健太選手(和高専2年)が3位と健闘。同81㌔級では杉元拳右選手(箕島2年、御坊市)が優勝を決めた。