御坊市薗地内、地震津波避難タワー建設工事の入札が22日に行われる予定だったが、指名の全7業者からそろって「予定価格が低く資材の調達等が困難」との指摘があり、急きょ延期。市があらためて予定価格を再検討することになった。
 入札は指名競争入札で、予定価格は1億1230万円。市が設計内容を見ながら資材などの積算基準を基に算定した。指名業者は市内の建築Aランクの7業者で、今月8日に市から予定価格を示した入札通知を送付。以後、業者が仕様書を基に落札額を積算していたが、いずれの業者も予定価格内での工事は難しいとし、20日に担当課に連絡を入れた。これを受け担当課が協議して「予定価格は適正」であるとしながらも、「避難タワーという特殊な建築物であり、部材の一部に価格が高いメーカー仕様が入っていることも踏まえ、資材や費用の再検討が必要」と判断した。いまのところ再入札の時期は未定だが、担当課は「避難タワーは住民から大きな期待がかかっている。当初の予定通り年度内に完成できるよう努力したい」と話している。業者からの指摘を受けて入札延期、予定価格再検討は前代未聞だが、市としては業者の言い分に配慮したとみられる。しかし、業者の1人は「予定価格を再検討してくれると聞いたのでそれを待ちたいが、当初の予定価格で工事をすればとてもじゃないが足が出て、仕事にならない」と不満を漏らしており、予定価格が適正であったかどうかについては、疑問も残ると言えそうだ。
 避難タワーは予算が1億3000万円。うち設計は378万円。収容人数は800人で、県内でみても大規模な避難施設となる。