田辺市龍神村柳瀬、チェーンソーアーティストの城所ケイジさん(46)は、巨大恐竜ティラノサウルス作りに取り組んでいる。完成すると6~7㍍にもなる大作。23・24日に同村で催される林業祭に合わせ、本会場(龍神ドーム)横にあるアトリエ「龍神の家」でお披露目となる。城所さんは「来場者に驚いてもらえる作品に仕上げたい」と話している。
 チェーンソーアートは原木からチェーンソーを使って彫り上げた彫刻。城所さんは、これまでもアメリカやドイツで開かれた国際大会で優勝し、世界チャンピオンを獲得。動物などを彫った作品は、チェーンソーで作られたとは思えないほど繊細に生き生きと仕上げられている。
 現在手がけているティラノサウルスは、先月末ごろから樹齢100年以上の地元のスギを使って彫り始めた。頭部や足などのパーツを作り、組み合わせて仕上げる。頭部だけでも1・5㍍程度にもなる大きな作品となる。展示は城所さんの自宅兼事務所のアトリエ「龍神の家」で、家の中に巨大なティラノサウルスが登場する形となる。他に別の恐竜も展示される。城所さんは「恐竜の展示は子どもたちに喜んでもらえる。みんながびっくりするような作品に仕上げたいですね」と話している。
 ことしは旧龍神村が国際芸術村の取り組みを始めて30周年。同じくアトリエ「龍神の家」に住むやのともこさんのイラスト、赤木正和さんの海洋写真も展示され、いずれも無料で観賞できる。