日高川町の道成寺(小野俊成住職)でヨガのイベントが開かれ、日高地方を中心に県内各地から集まった主婦ら46人が参加。同じインドが発祥の仏教とヨガに関する小野住職の話を聞き、県指定文化財の書院でヨギーニns代表新田佐津紀さんによるヨガプラクティスが行われ、参加者は紅葉が美しい庭園を眺めながら心と体の癒やしのひとときを楽しんだ。
 寺院でのヨガのイベントは京都や高野山などで多く行われているが、日高地方では今回が初めて。本紙連載「若返り きれいヨガ」でおなじみ、ハタヨガをベースとしたインストラクター、ヨギーニns代表の新田さんが企画、小野住職に提案したところ、仏教と同じ古代インドを発祥とするヨガということで、美しい庭園のある書院で行うことを快く許可されたという。
 参加者は宝仏殿で小野住職による仏教とヨガ、道成寺とインドのつながりなどに関する法話を聞き、参拝のあと、本堂東側に1702年に建てられた県指定文化財の書院に移動。紅葉が色づく庭園を眺めながら約1時間、「心の浄化」をテーマとした精神をリラックスさせるポーズを中心にヨガが行われた。
 普段から公民館などで新田さんのヨガ教室に参加している御坊市の主婦小竹摩委子さんは、「風を感じ、鳥の声など自然の音を聞きながらのヨガはすがすがしく、いつもとは違う雰囲気ですごくよかったです」と笑顔。他の参加者からも「一般の人はあまり入ることができない書院でヨガをさせてもらえて、畳の上のポーズも温もりがありました」「住職さんのお話も興味深く、また道成寺でイベントをやってほしいです」などの声が寄せられ、好評だった。