プロ野球の契約更改で、選手よりも落合博満・中日ドラゴンズGMが注目を集めていた。中日は今シーズン、64勝77敗3引き分けで、首位ジャイアンツから20ゲーム以上も離された4位と散々な結果。戦犯の主力選手たちは〝オレ流査定〟の影響をもろに受け、大幅減の更改が続出した。野球ファンには「結果を残さなかったのだから当たり前」「これまでの功労者なんだからいくらなんでもやりすぎ」などとさまざまな反応がある。
 個人的には落合GMのやり方に賛成。野球はチームで勝敗を争うが、まずは個人が成績を残さなければ長いシーズンを戦い抜いてチームの成績を上げることはできないと思う。エースが負け越し、4番が打てないチームはやはり弱い。期待通りの数字を残せなかった主力選手は言い訳のしようがないはずで、減俸でその責任を負わされるのは仕方がない。
 チームの成績が悪い、だから「連帯責任」のような感覚が日本には根強い。ただし、連帯責任という考え方は、成績が上がらなかった根本的な原因を全体のせいにして不明確にするなどの欠点も抱えており、チームワークを醸成するのには役立つ半面、一部で個人のやる気を下げてしまう場合も出てくる。査定の際には全体と個人の成績の兼ね合いを考慮しなければならない。落合GMの場合、今季チーム最多の66試合に登板した岡田俊哉投手を高評価したことも話題になり、うまく対応しているなと感じた。チームが勝てなかったからみんな低評価では、頑張った選手の来季に影響が出かねない。
 あまり人気のない人を褒めると反論が多いのは覚悟している。オレ流査定がチームをどう変えるか。1年後に出る結果を見てからまた考えてみたい。 (賀)