御坊、美浜、日高、日高川の4市町の官民がスクラムを組む津波防災研究会(谷口邦弘会長)の視察研修が14、15日に静岡県などで行われ、メンバー16人が参加。大型水門などの津波対策を学んだ。同研究会ではかねて地元津波対策で西川河口への水門や防波堤設置を研究しているが、今回必要性を再認識。2日目には東京で二階俊博代議士とも懇談して必要性を訴えたところ、二階代議士は早速、和歌山県港湾空港課に調査、研究を指示した。
 同研究会では西川への水門の設置などについて「東海・東南海・南海の3連動型地震なら周辺地域の津波被害に効果がある。さらに規模が大きい南海トラフの巨大地震でも避難するための時間を稼ぐことができる」などとして、これまでも現地確認や海南市の浮上式防波堤の視察などを行ってきた。今回初日は、袋井市の「平成の湊命山」を訪問。盛り土をした人工の高台で、敷地面積6433平方㍍、海抜10㍍、事業費約1億4000万円。今月末に完成すれば約1300人が避難できる。御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所では、総延長1・6㌔、海抜22㍍の防波壁を見学した。
 2日目には自民党国土強靭(じん)化総合調査会長も務める二階代議士を訪れ、谷口会長らが西川への水門設置を要望。二階代議士は「西川に水門を設置する話は初めて聞いた」とし、その場で県港湾空港課の幹部と電話連絡を取って、「まずは調査から始めるべきだ」と要請した。このあと、沼津市の栗原裕康市長を表敬訪問して、同市にある大型展望水門「びゅうお」に到着。展望台と水門が一体となった施設で、平成16年9月に完成、幅40㍍、高さ9・3㍍、事業費43億円。
 視察を終えてメンバーは「地元の津波対策で西川への水門設置などに取り組んでいくべき」「人工の高台は、御坊市だと整備場所の確保が課題だが、有効な手段ではないか」「国土強靭(じん)化法案が成立すれば、津波対策の予算も一定確保できる」などと話していた。