みなべ町は気佐藤地内の南部川河川敷にグラウンドゴルフができる多目的広場を建設する。グラウンドゴルフは近年、高齢者を中心に競技人口が増加しているが、町内には十分に練習できるスペースが少ないことに対応。愛好者からも整備を望む声が上がっていた。面積は2670平方㍍で、来年3月末までに完成する見込み。近く入札が行われる。
 町内にあるグラウンドや広場は少年野球や陸上のクラブなどの利用と重なり、グラウンドゴルフ愛好家らの利用が制限されることもあるという。昨年の5月議会でも一般質問で「グラウンドゴルフ人口が増えているが、町内では専用の練習場がない」という声が上がっていた。
 こうした要望に対し、町はグラウンドゴルフのプレーができる多目的広場を建設することを決め、ことしの当初議会で予算化した。場所は町民広場下流側の南部川河川敷で、みなべ新橋の近く。計画では地面の表面を削り、新しく土を入れて整地する。河川の増水で浸水した時にフェンスが流れの障害物とならないよう転倒式のフェンスを設ける。夏場は台風などの接近による豪雨で河川が増水することが多いため、雨が少なくなる冬ごろを待って着工に移る。今後、入札を行って施工業者を決める。梅の里グラウンドゴルフクラブの岡昌美会長は「施設が完成すれば存分に練習できる。お年寄りの健康増進にもつながる」と喜んでいる。