「スポーツの秋」というだけあって10月中旬からスポーツの仕事やテレビ観戦が続く。特に今月上旬の3連休は公私ともどっぷりとスポーツ漬けだった。
 去る3日は日高川町で県高校駅伝を取材。残念ながら地元勢は日高男子の準優勝、同女子の4位が最高成績。夢の都大路出場はならなかったが、レースは見どころいっぱいで勝敗以外にも楽しめた。女子は日高のライバルで今大会の最有力校と見られていた笠田が序盤のアクシデントでまさかの出遅れ。トップと2分30秒近くも離された。絶望的な位置からのたすきリレーにもかかわらず、2区以降の選手がぶっ倒れるまで力を振り絞って力走。ゴールでは3位に浮上した。日高の1区走者も後輩たちを引っ張る力強い走りが印象的。2年連続区間賞獲得と活躍が光った。
 その夜は巨人―楽天の日本シリーズ最終戦。前日、今季不敗のマー君が敗れ、意気消沈の楽天と思いきや、序盤からペースを握って巨人を押し切った。絶対エース、マー君の敗戦をみんなで力を合わせて取り返す。まさにチームワークでつかんだ日本一といえる。
 4日の春高バレーでは開智女子の粘り強さが目立った。2、3セット目を落として流れは相手にあると見られたが、しぶといレシーブで拾い続け、勝機を見いだした。ラリーが長くなると、開智女子に得点が入るケースが多くあり、本当に粘り勝ちだった。マッチポイントを先に許しても動じず、手に汗握る好ゲームは多くの観客に感動を与えたと思う。
 最後まであきらめない姿勢、仲間を信じてのプレー、逆境に追い込まれてもあわてない精神力等。スポーツの魅力を改めて実感させてくれた選手たちに拍手を送りたい。    (賀)