御坊市藤田町藤井、酒井絹永さん(74)は、㈱文芸社の単行本企画「わたしの趣味」で入賞。来年刊行の単行本に作品が収録される。
 酒井さんは幼いころから書くことが好きで、現在は同人誌「文筆ふたりD・C」を主宰、はまゆう短歌会にも所属している。これまでにも多くの随筆作品などで入賞してきたが、2年前に腰椎を圧迫骨折してから投稿活動は休んでおり、今回は久しぶりの入賞となった。作品のタイトルは「6才の決めごと」。幼いころから多くの習いごとをしてたくさんの趣味を持っているが、本が好きで「大人になったら物語をつくる人になりたい」と思った6歳の時の願いは68年たった今も変わっていない、生きている限りは書き続けたいという信念を400字詰め原稿用紙8枚につづった。単行本は来年6月に発行される。タイトルは未定。このほか、岡山県の吉備高原国際親善交流会主催の「私の小さな一歩」作文コンクールでも入賞。「74歳の決心」と題し、圧迫骨折による腰痛で不自由な毎日を送っているが、嘆くよりプラス思考で上手に付き合っていこうという決心を書いた。
 酒井さんは、「2年前に骨折してから外出などが思うようにはできなくなり、書くことだけが楽しみになっています。久しぶりに応募した作品が賞をいただけて、とてもうれしいです」と話している。