講道館杯全日本柔道体重別選手権が9、10の両日、千葉ポートアリーナで開かれ、女子63㌔級で御坊市出身の龍谷大3年、西川真帆選手(21)が5位に入る健闘をみせた。
 西川選手は紀央館高校から龍谷大に進み、ことし9月の関西学生女子柔道体重別選手権で2回目の優勝を決め、続く全日本学生柔道体重別選手権(インカレ)でも初優勝。3年連続3回目の講道館杯はその勢いで快進撃が期待されたが、初戦から苦しい戦いの連続となった。
 1回戦は帝京大の松本千奈津選手に大内刈りで有効を奪われ、残り1分を切って大内刈りからの抑え込み一本で逆転。2回戦の塩瀬絢子選手(三井住友海上)との試合も先に支え釣り込み足で有効をとられ、指導も相手より多くもらったまま時間切れ寸前、塩瀬選手が手で足を持ったために反則負けとなった。続く準々決勝は国際大会でも上位に入る片桐夏海選手(コマツ)と対戦し、袖釣り込み腰を仕掛けたところをうまく返され、一本負けを喫した。
 磯辺友里選手(創柔会)との敗者復活戦も、先に背負いで有効をとられる苦しい展開だったが、終盤に大外刈り一本で辛くも逆転。銅メダルをかけた3位決定戦は実業団で成長著しい大住有加選手(JR東日本)との対戦となり、中盤に払い腰を決められ、一本負けとなった。
 あと一歩でメダルを逃した西川選手は「今回は1つでも上を狙って臨みましたが、実業団選手との力の差を痛感しました。欲をいえば表彰台に立ちたかったですけど、自分の力は出し切れました」と話している。