美浜町和田、マスターズホッケー選手の妹背修治さん(65)は、先月29日から今月3日にかけて香港で開かれたグランドマスターズホッケーの第2回アジアカップで日本チームの最年長選手として出場。チームは4戦全勝で優勝を決め、自身初めてとなる金メダルを手にした。「来年、オランダで開かれるワールドカップへの励みになります」と喜んでいる。
 妹背さんは元高校教諭で、ホッケーは学生時代にやっていたほか高校ホッケー部の顧問として指導を務めた。定年退職後、本格的にマスターズ選手としてワールドカップやヨーロッパカップなど世界大会に出場。これまで国際試合を38試合経験していた。2008年の前回アジアカップでは、アライアンスチーム(多国籍チーム)で銅メダルを獲得している。
 今回は香港を5―0、マレーシアを3―0、アライアンスチームを5―0、韓国を5―1と、4戦していずれも圧勝。妹背さんは4戦すべてに出場した。メダルを手に、「ベテランとして、若い選手の足を引っ張らないように、できれば若い選手の力を引き出せるようにと心がけながらプレーしました。初めての金メダルはもちろんうれしいのですが、それよりもこの年で世界のホッケー仲間と全力を尽くして試合ができた喜びが大きいですね。アライアンスでチームメイトだった仲間との対戦もあり、試合後にはユニホームを交換するなど旧交を温めることができました。このような経験が、次の大会へ向けての力になります」と笑顔で話している。