先月24日のプロ野球ドラフト会議で、楽天イーグルスに3位指名されたホンダ鈴鹿=三重県鈴鹿市=の浜矢広大投手(20)=奈良県十津川村出身=が5日、母校の日高中津分校を訪れ、喜びを報告した。
 浜矢投手は、同校の野球部員が生活している若鮎寮で1、2年生部員35人と対面=写真=。部員との対面は浜矢投手の希望で、「野球人生いろいろあると思うが、夏の大会に向けて日々の練習を頑張ってほしい。甲子園に出場できれば、OBとしてとてもうれしい」と後輩の若アユナインにエール。自身の抱負として「1年目から先発ローテーションに入って、先輩の田中将大投手、則本昂大投手のようにバッターに強気で押せる投手を目指して頑張っていきたい」と決意を示した。部員代表で木村吏輝主将は「夏に向けて頑張ります。ローテーション入りを応援しています」と述べた。
 浜矢投手は、部員らに先立ち、当時監督を務めていた細峪規良現部長や垣内邦夫現監督に指名を報告。細峪部長は「厳しい世界だが、日本一になったチームで目立つことができるよう頑張れ」、垣内監督は「夢を与えられるような選手になってほしい」と激励。浜矢投手は「いい球団に指名してもらえてとてもうれしい。監督だった細峪さんが私を野手から投手に転向させてくれた。今の自分があるのは、日高中津でやってきた3年間のおかげ」と感謝。「同じ左投手の松井裕樹投手(神奈川・桐光学園、ドラフト1位)に負けないように頑張りたい」と活躍を誓った。
 同校からのプロ選手は元西武ライオンズの垣内哲也選手らに次いで5人目。