一棟建ちの木造建築物として県内最大級で知られる御坊市湯川町小松原、天理教湯川分教会(山田記義会長)の神殿修築・屋根葺き替え工事(耐震補強)が完成し、3日午前10時から同所で教会創立120周年記念を兼ねた落成奉告祭が行われる。
 神殿は昭和14年に建設。床面積518・18平方㍍の平屋建て。巨大地震対策で参拝者の安全確保へ、昨年9月から工事がスタート。土と瓦で葺かれた屋根を銅板にすることで屋根の重量を軽減し、さらに建物内には「一尺角」と「八寸角」の柱8本を立てるなどで耐震性を強化した。予算は1億600万円で、信者らの献金で賄われた。工事期間中、信者会館2階の仮神床に奉遷していた親神天理王命の目標(めど)や教祖目標などは、再び神殿内に戻し、それらを鎮める「鎮座祭」も落成奉告祭前日の2日夜に執り行われる。工事の施工は日高川町中津川、中家工務店(中家幸一代表)。設計は美浜町田井、大野建築設計事務所(大野清代表)と有田川町天満、アイ設計研究室(大前泰秀代表)。