平成25年度第3回市民教養講座は19日、御坊市民文化会館で開かれた。講師は書家の金澤泰子さん・翔子さん母娘。母の泰子さんが「ダウン症の娘を育てて学んだこと~天使がこの世に降り立てば~」をテーマに講演したほか、娘の翔子さんが15分間の席上揮毫を披露。泰子さんの語る母娘二人三脚で生きてきた日々、翔子さんの力みなぎる書と愛らしい笑顔に、大きな感動の拍手が送られた。
 翔子さんの席上揮毫は、講演に先立って行われた。舞台に登場した翔子さんは、茶目っ気たっぷりのポーズで観客に一礼。書く前には正座して天を仰ぎ合掌し、大きな筆を振るって畳大の紙2枚にそれぞれ「慈」「愛」と書いた。母の泰子さんは墨が流れないよう拭き取るなど協力。書き終わると、翔子さんは「みんなに喜んでもらえるように心を込めて書きました」と笑顔を見せた。力強く堂々とした文字に、拍手が送られた。
 講演後、ロビーには翔子さんの書が展示された。翔子さんは希望者には作品と共に記念撮影に応じ、笑顔を振りまいていた。