伊勢神宮で内宮と外宮の正宮や別宮などの建物を造り替える神事、式年遷宮の総仕上げ、ご神体をお遷しする遷御が行われた。持統天皇4年の690年に第1回が行われ、20年ごとに今年で迎えて62回目。1300年以上にわたり、再生を繰り返し、その威容を誇る森と宮の佇まいには日本人のだれもが心洗われる。
 先日、友人が仕事で東京へ行った際、靖国神社を参拝した。伊勢神宮が日本人の心のふるさとであるなら、靖国神社も日本人なら死ぬまでに一度は参拝したい神社の一つ。いわゆるA級戦犯の合祀を理由とした、首相の参拝に対する中国と韓国の反発があるが、友人は事後法によりA級戦犯がつくられた東京裁判そのものが違法、戦勝国は1人も罪に問われることがなく、一方的に断罪された茶番にこそ怒りを向けるべきであり、あらためて正しい歴史認識の重要性に思い至ったという。
 神様といえば、日高地方は秋祭りの季節。今月に入って毎週末、各地の神社で行われており、どこも多くの見物人でにぎわいをみせている。五穀豊穣を願い、その収穫を祝い、神社にお鎮まりいただいた神への奉仕こそが祭りであり、勇壮な四ツ太鼓や獅子舞、幟の競演もいいが、目立たぬ神事にも目を向け、衣装や道具の一つひとつ、宮司が発する言葉の意味を知ることにより、日本人と神のつながり、日本とはどのような国であるかが見えてくる。
 伊勢神宮式年遷宮では、安倍首相も昭恵夫人や麻生副総理とともに私人として遷御の儀に出席した。日本を取り戻すうえでも、20年に一度の巡りあわせは極めてタイムリー。古くて新しく、常に新しい明日に向かっていく「常若」の精神で、日本人のアイデンティティを問い直し、国家再生を。 (静)