今月23日から27日までアメリカテネシー州マーフリーズボロで開催されるドッグスポーツ「USDAAアジリティーワールドチャンピオンシップ」に、日高川町土生の江原輝之さん(44)と愛犬ジーナ(ボーダーコリー、オス4歳)のペアが、日本代表として出場する。アジリティーとは犬の障害物競争で、江原さんとジーナは2回目の世界挑戦。初出場の昨年で手応えを感じており、「3位以内に入ってメダルを取りたい」と意気込んでいる。
 アジリティーとは、犬と人間が調和をとりながら、コースに設置されたシーソーやハードル、トンネルなど20前後の障害をクリアしていく競技。犬の大きさ別に4クラスがあり、江原さんとジーナはスタンダードクラス(体長55㌢)に出場する。
 今シーズンは、昨年世界大会に出場したプレッシャーから江原さんが調子を落とし、なかなか最終選考会(1戦目で2ペア、2戦目で3ペアが世界大会出場が決まる)へこまを進められなかったが、春先から上昇カーブ。3月の埼玉県、4月の福岡県の競技会で2戦目の最終選考会進出を決め、最終選考会では予選を勝ち抜いた選りすぐりの強豪が集まる中、ジーナは江原さんの指示に素早く反応、障害物を的確にクリアしていき、14頭中、3位で通過。世界大会出場キップを獲得した。
 世界大会では、昨年同様に個人競技と3ペア1組のチーム競技に出場。昨年は初出場ながらもアメリカやカナダ、中国など世界12カ国の強豪を相手にチーム競技(各4種目の個人戦も兼ねる)のスヌーカーの部で見事11位入賞。昨年世界の大舞台を踏んだ経験に加え、ジーナも障害への対応力、指示を聞く能力など成長著しく手応えいっぱい。さらに、江原さんとジーナペアの指導者で2003年のテキサス大会で世界一に輝いた大隈智美さんもラージクラスで出場するとあって心強い。「初物尽くしだった昨年より、ことしは私もジーナも落ち着いて挑戦できる。私がミスさえしなければ十分戦えるはず。個人競技の部門でメダルを目指したい」と話している。