第3回国際ゴールドマスターズ陸上競技選手権大会が5・6の2日間、京都市の西京極総合運動公園陸上競技場で開催され、W55(女子55~59歳)ハンマー投げで貴志栄子さん(56)=印南町島田=が28㍍58の大会新記録で優勝を飾った。練習不足もなんの、国内外から参加したアスリートを抑えてのVに笑顔で、「次は31㍍超えの自己ベストを目指したい」とますます張り切っている。
 スポーツを通した国際貢献などを目的に開催されており、外国人選手を含む45歳以上のアスリートが参加。交流を楽しみながら記録更新へ熱い戦いを繰り広げた。
 砲丸投げや円盤投げの選手として学生時代から活躍してきた貴志さんは、50歳になってからハンマー投げに挑戦し、いまは面白さにのめりこんでいる。持ち前の運動能力で30㍍台の自己ベストを持つ実力者。今回は仕事が忙しく、自宅近くの島田グラウンドで数回練習できただけだが、並み居る強豪を退けた。「練習不足で柵に当たってファールになってしまうことが目立ってしまいましたが、記録が出てほっとしました」と笑うが、ここ一番での勝負強さを見事に発揮した。
 今回の会場となった西京極競技場は、22歳のときに挑んだ関西インカレ円盤投げで優勝した舞台。「34年ぶりに立った西京極のフィールドで、今度はハンマー投げで優勝できてうれしい」と喜びもひとしお。常に自己ベスト更新を目標にしており、「もっと練習をして、新記録を出せるようにこれからも頑張っていきます」と話している。
 貴志さんは今大会、砲丸投げと円盤投げにも出場し、ともに3位入賞を果たしている。