10月1日から日高広域消防に配属される楪浩樹さん(26)=印南町西神ノ川=が、26日に和歌山市の消防学校で行われた卒業式で、成績優秀者に贈られる知事賞を受賞した。広域消防では平成2年以来23年ぶり3人目となった。
 消防学校は採用試験合格後、4月から9月末までの半年間、消火や救助の実技や法令に関する筆記などの勉強を行う。毎年成績優秀者に県知事賞、校長賞を贈っている。ことしの生徒は49人で、知事賞に2人、校長賞に8人が選ばれた。
 楪さんは高校、大学と陸上部に所属しており「体力には自身があったので、育ててもらった地元で働きたい」と消防を志望。学校では「体力や筆記試験とも周りのレベルが高かったので、いつも全力を尽くしてきました」と話す。10月からは印南出張所に配属され「お世話になった地元に恩返しがしたいです」と意気込んでいる。
 このほか日高広域消防からは中裏拓志さん(23)=日高川町山野=、柹木紀寛さん(22)=由良町里=の2人が校長賞に選ばれた。