文部科学省の福井照副大臣が20日に来坊し、二階俊博代議士の案内で平成26年に創立100周年を迎える日高高校を視察した。SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)や電子黒板を使った授業を見学し、「ハイレベルな内容ですごい」と感心。二階代議士とともに、同校が100周年を機に一層飛躍するよう期待も込めた。
 日高高校では上田優人校長や創立百周年記念実行委員会の山下眞玄委員長、同校同窓会の津村尚志会長、教育関係者ら17人も参加。同校3年生や日高附属中2、3年生合わせて5クラスの授業をそれぞれ視察した。生物の授業ではタンポポのDNA検出、社会では電子黒板を使った公共福祉の学習、化学では気体の分子量測定などが行われており、福井副大臣は「私の時代と比べると、授業内容はすさまじい進歩。実験機器もちょっとした研究所並みのものがそろっている。日高高校の生徒はうらやましいぐらい」などと、ハイレベルな授業に見入っていた。また、災害に関する授業をしていた日高附属中2年B組の授業では、飛び入りで教壇に立ち「マグニチュード9の地震が3分間続けば必ず津波が発生する。自分の命は自分で守ろう。命があれば夢は達成できる」などと、ミニ講義も披露した。
 このあと、図書館棟に移動して「強くしなやかな日本の教育の再生」をテーマに講演。教諭、PTA、教育委員会の関係者ら150人が聴講した。
 終了後に二階代議士もマイクを手にし、地震対策などで語ったあと、「全国で体罰が問題になっているが、政治も教育もハートが大切。日高高校の100周年に際し、東京在住のOBとも連携して盛り上げていきたい。日高高校が一段と飛躍できるよう頑張ろう」と述べた。