日高新報創刊85周年記念式典・祝賀会は23日、みなべ町山内の紀州南部ロイヤルホテルで開催。仁坂吉伸知事、二階俊博代議士ら政財界から約220人が出席し、節目の年を盛大に祝った。津村尚志社長はあいさつに立ち、多くの人の長年の支援に感謝。今後に向けて「地域密着度日本一の愛される新聞、信頼される新聞を目指し、日高地方が元気になれる方法を提言。社員一丸となって取り組んでいく」と誓った。サプライズとして、式典の模様を写真入りで掲載した「マイ新聞」をその場で発行し全員に配布。好評となっていた。
津村社長は、創始者井上豊太郎氏の「新聞は大衆の目、耳、口であり、善良な友人であらねばならない」という創刊の言葉を紹介し、「この心をずっと大切に守り続けてきたからこそ、きょうの85周年を迎えることができた。多くの方々から言葉に尽くせないご支援を頂いた」と感謝。「この85年、幾多の曲折を重ねながら社員一丸となって飛躍的に伸展してきたが、現在は非常に厳しい状況。バブル崩壊以降の不景気がいまだ続き、インターネットの普及で活字離れが加速している」と話し、ネット普及への対応として、ウェブ事業部「チームいっぴつ」を立ち上げたことを紹介。また「全国的な傾向だが、シャッター化した商店街が多く地域に元気がない」という現状に触れ、「大衆の水先案内人として、何をすれば一番元気を取り戻せるか考えて提言し、社員ぐるみで取り組んでいきたい」と地域貢献への意欲を語った。
来賓の仁坂知事は「昭和3年といえば大相撲のラジオ中継、ラジオ体操の全国放送が始まった年。皆が情報を欲する、そんな時代に生まれた新聞であることは意義深い」、二階代議士は中学生時代に創始者井上氏と面談した思い出などを紹介して「地域を引っ張ってくれている新聞」、柏木征夫市長は「オピニオンリーダーとしてスポーツや文化を振興してくれている」、花田健吉県議会副議長は「我々県議の活動をつぶさに紹介し、住民の目を感じさせてくれる」と祝辞を述べた。
祝宴に先立ち、アトラクションとして日高高校箏曲部がジブリ映画「もののけ姫」のテーマ、同部の代表曲「GRADATION 風の彩」を演奏。来場者は心洗われる澄んだ音色にじっと聞き入り、大きな拍手を送っていた。日高郡町村会長の畑中雅央由良町長の発声で乾杯したあと会食に移り、各テーブルで歓談の輪が広がる中、豪華賞品の当たる抽選も行われた。当選の席番号が読み上げられるたび歓声や拍手が起こり、盛り上がっていた。
抽選が一段落すると、ゴールデンボンバーのヒット曲に乗って、刷り上がったばかりの「マイ新聞」が全員に配られた。乾杯の様子や日高箏曲部の演奏の写真が早速掲載されており、来場者は興味深く目を通していた。最後は、開催地地元の坂本登県議の音頭で万歳三唱。盛会裏に幕を閉じた。

