御坊市が本年度末(来年3月末)で本町の障害者就労支援店「陽だまりサロンシャベローゼ」を閉鎖する方針を固めたことが20日までに、分かった。就労支援で一定の役割を果たしたことや市の補助金負担が厳しくなってきたことが要因で、心配される現在の就労者4人の受け入れ先もほぼめどが付いた。関係者や地元商店街から反対の声もなく、オープンから12年を経てピリオドを打つ。
シャベローゼは平成14年12月、精神・知的・身体障害者が地域で自立していけるよう一般就労を目指した訓練の店として、また地元商店街の空き店舗を利用しての地域活性化、障害者との交流の場としてオープン。地元物産販売やコーヒーが飲めるサロンコーナーの開設、市役所、各種イベントでの出張販売などを行っている。これまでに合計39人が就労し、うち一般事業所へ就労移行が14人、他の作業所への入所が17人、専門学校へ入学が2人、その他(自宅生活等)が2人。就労支援に一定の成果を残している。
ただ、平成18年の障害者自立支援法制定に伴い、障害者の就労支援が強化され、一般就労への道が大きく開かれるとともに、日高地方でも多くの就労支援施設が整備されてきた。こういったことから、シャベローゼでは20年度を最後に一般事業所への就労移行の実績がなく、当初の目的である就労移行支援の施設としての必要性が薄らいできた。さらに、オープンから2年間は国の補助金で運営できたが、3年目となる16年度からはなくなり、市の単独補助金で運営。20年度までは年400万円、21~25年度までは年360万円を出し、累計の補助額は3400万円。厳しい市の財政を圧迫する要因にもなっている。市の補助金がなければ実質は補助金と同額程度の赤字で、さまざまな運営改善施策を行ってきたが、補助金なしでの運営は不可能となっている。また、現在の就労者4人については、中川家の邸宅を活用した障害者就労支援の古民家レストラン、菜の花作業所、太陽作業所などで受け入れてもらう方向でほぼ話がまとまっている。
市民福祉部の立野勝之部長は「これまでも閉鎖の話は出たことがあるが、柏木市長の方針や議会からの要望で存続してきた経緯がある。しかし、他にも同じような施設ができてきたため、シャベローゼでなければということはなくなってきた」と話している。

