「久しぶり。メアド変更したから、登録よろしくねー」「さっき見かけたのでメールしてみました」。最近このようなメールをよくいただく。少し前には数億円の遺産があるという未亡人を名乗る人からも連絡がほしいとのメールが届いた。もちろん迷惑メールだ。ここしばらくは来ていなかったのだが、最近になって数日おきに届くようになった。もちろん返信などせず放置しているが、もし本気にしていれば有料サイトなどを紹介されて、いくらか払わされることになるのだろう。
 でたらめにアドレスを入力して片っ端から送信しているのか、メールアドレスを特定して送っているのかわからないが、スマートフォンが普及しているいま後者もありえる。7月下旬、スマートフォンの電話帳のデータを不正に抜き取ったとして、東京のIT会社社長らが逮捕された。3700万件ものメールアドレスを盗んだだけでなく、出会い系サイトの勧誘メールを送信したという。手口は「ウイルス対策」をうたったスマートフォン用の偽アプリを製作し、81万人にダウンロードさせ、そこから不正アクセスにつなげた。こういったアプリは正規ルートからも入手できてしまうため見分けが難しいほか、またアドレスなどは自分で注意しても他人から流出する可能性もあり、防ぐことは難しそうだ。
 スマートフォンの普及で気楽に投稿できるようになり、若者がツイッターやフェイスブックに非常識な内容を掲載して問題となっている。今後はこういった個人情報流出もさらに問題視されるようになってくるかもしれない。便利さと引き換えに多くのリスクを抱えているということを忘れてはいけない。
 (城)