野球部員の集団喫煙の発覚で秋季近畿地区大会県1次予選(13日開幕)の出場を辞退した問題で、日高中津分校は13日、記者会見を開き、上田優人校長らが問題の経緯を説明するとともに陳謝した。
 記者会見には上田校長、大西弘之教頭、細峪規良部長の3人が出席。学校によると、今月11日に野球部員らが生活する若鮎寮で紛失物があり、学校関係者と生徒代表の寮長4人が各部屋を捜していたところ、18の部屋からたばこ、ライター、吸い殻などが見つかった。部員に事情を尋ねると、20人の部員の喫煙行為が確認された。喫煙していたのは1年生9人、2年生4人、3年生7人で、うち7人は夏の選手権大会県大会の登録メンバー。4月ごろからベランダなどで喫煙していたという。
 同校は12日に県高野連に秋季大会の出場辞退を申し入れ、受理された。野球部は当面練習などの活動は自粛する。
 上田校長は「多大なるご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と陳謝し、「しっかりとした指導を行いたい。高校野球は支え合うスポーツ。深く反省をさせて、またチャンスを与えてやりたい」と話した。垣内邦夫監督は「今後はいろんなことを見直して、再建に向けて一からやっていくことが大切だと思います」と語った。
 野球部は昭和59年の創部で、現在部員は51人。