2020年のオリンピック開催地が東京に決まったことを受け、仁坂吉伸知事は11日、「日本が勝った、世界から認められたというこんなうれしいことはない。経済についてもプラスの効果は多い」と述べ、喜びと期待を表した。
 この日の定例会見で感想を問われ、和歌山市の大橋建一市長らが「東京に投資が集中して、和歌山が置いていかれるのでは」との懸念を示したことについては、「大橋市長が何とおっしゃったのか聞いていないが」と前置きのうえ、「そのような懸念がないことはないが、何でもマイナス思考では人間がくさってくる」などと、不安よりも喜びが大きいことを強調。「ここは大いにこれをチャンスととらえ、自分たちもプラスになるようなことを積極的に考えればいい。東京に莫大な投資がされても、波及効果は地方にもくる。私たちは地方への公共投資をやめられないよう政府に働きかけながら、(マイナス思考になって)ブツブツいわず、とにかく前を向いて頑張ろう」と述べた。