高校生最強ラッパーを決める高校生RAP選手権第4回全国大会が21日に東京都港区のライブハウス赤坂Blitzで開かれ、御坊市島の「LEON(レオン)」こと山本玲音君(箕島高校2年)が出場する。8月に行われた予選オーディションをクリアし、第3回大会(3月)に続き2回連続出場。前回は2回戦で敗れており、「今回は優勝を目指す」と意気込んでいる。
 高校生RAP選手権は「BSスカパー!」で放送されているバラエティー番組「BAZOOKA!!!(バズーカ)」の企画。予選を勝ち抜いた高校生ラッパー16人が出場。試合は1対1のトーナメント形式で行われ、ステージの上でリズムに合わせて交互に相手をディスり(けなすこと)合う。相手の発言に対し即興で返さなければならず、またリズムに乗れているかやオーディエンス(観客)をいかに沸かせるかなどで勝負が決まる。
 山本君は父勝也さん(52)がライブハウス「生音恋意帰屋」を経営していることもあり、小さいころからラップに親しみ、自身も中学校2年生のころから始めた。作詞したラップも10曲あり、生音恋意帰屋はじめ田辺や和歌山市でもステージに立っている。高校生RAP選手権には第3回から出場。初挑戦ながら予選を突破し、全国大会へ。試合は1000人の観客の前で行われ、1回戦で優勝候補といわれた大阪で有名なラッパーを倒したが、2回戦で岡山のラッパーに敗れた。
 第3回大会のあと、仲間と輪になってラップしあったり、家の中で目に付いたものでラップを作ったりするなどして練習し、8月21日に大阪で開かれた第4回大会のオーディションに挑戦。提示されたお題でラップを作る試験を見事クリアした。第4回大会は第3回より規模が大きくなり、観客数は約1200人。芸人の小籔千豊やレイザーラモンRG、ヒップホップMCのZeebra(ジブラ)などが出演。第3回同様16人がトーナメントで競う。16人の中には前回敗れた岡山のラッパーもおり、「リベンジを果たして優勝したい」と気合を見せている。
 9日には大会スタッフが山本君を訪ね、大会で使う紹介VTRを撮影。周辺の風景やインタビューを収録した。大会の様子は10月14日午後10時から放送される。