第32回関西学生(男子)・第25回関西学生女子柔道体重別選手権大会は、奈良県天理市の天理大学杣之内第一体育館で開かれ、女子63㌔級で龍谷大学3年生の西川真帆選手(21)=御坊市島、紀央館高校出身=が2年ぶり2回目の優勝。男子90㌔級では関西学院大学3年生の龍田匡史選手(20)=日高川町船津、箕島高校出身=は代表決定戦(5位)を制し、両選手ともに全日本学生柔道体重別選手権大会=インカレ=(今月28、29日、東京都日本武道館)出場を決めた。
 男女とも7階級で熱戦を展開。トーナメントでインカレ出場権(男子90㌔級は上位6人、女子63㌔級は3人)をかけて争った。
 女子63㌔級には32人が出場。2年前優勝、前年度準優勝の西川選手は、貫禄の試合運びを見せた。初戦で天理大の選手を積極的な攻めで難なく下すと、2回戦は立命館大の選手に袖釣り込み腰で一本勝ち、準々決勝は近畿大の選手に大内刈りで有効を奪って優勢勝ち。準決勝は天理大の選手にポイントを先制されたものの、後半に得意技の大外刈りで一本を決めて逆転勝ち。決勝は立命館大の選手に対し、足技を中心に終始優位に攻め立て、小内刈りで一本勝ちし優勝を飾った。西川選手は「先にポイントを奪われたり、一本を取れなかったり詰めの甘さが出ました」と振り返り、3回目の出場となるインカレに向けて「自分の柔道をして、1つでも多く勝ちたい。できればこれまで以上の成績(2年前3位、前年度ベスト8)を目指したい」と話している。
 男子90㌔級には、80人が出場した。前年度5位の龍田選手は2回戦からの出場で、大阪教育大の選手を体落としの1本で破り初戦を突破。3回戦は関西大の選手に隅返しの有効で優勢勝ち、4回戦は天理大の選手に開始早々ポイントを奪われたが、中盤に投げ技で一本勝ちを決めた。準々決勝では、近畿大の選手に敗れ、最後のインカレ出場枠をかけて代表決定戦へ。天理大の選手に対し、内股や体落としなどで積極的に攻め立て、指導2つで優勢勝ちを収めた。龍田選手は2年連続代表決定戦での出場権獲得に「内容としては課題もあるが、インカレを目指してやってきたので結果には満足」と笑顔で語り、「昨年は初戦で負けたので、雪辱したい。ベスト16が目標」と意欲を見せた。
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優勝の西川選手
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5位の龍田選手