日本ホッケー協会主催で11日から13日までの3日間、岐阜県グリーンスタジアム人工芝ホッケー場を会場に開かれる日本女子ユース(18歳以下)ホッケー選考会に、日高地方から羽佐伊吹(18)=御坊市島=、白井優佳(18)=美浜町浜ノ瀬=の両選手が参加する。いずれも紀央館高3年生で、羽佐選手はMF、白井選手はFW。両選手とも近畿、東海、北信越が対象ブロックの中日本地区代表として日本ユースメンバー入りへ挑戦する。
 選考会は2016年五輪で金メダル獲得を目指し、日本ホッケー協会が日本体育協会などの指導の下に進めているNTS(ナショナルトレーニングシステム)の一環事業。1次選考会は2月に全国8ブロックから推薦を受けた選手たちが参加して東日本(対象ブロック=北海道・東北、関東)、中日本、西日本(中国、四国、九州)の3地区別にあり、11日からはユース日本代表を選出する最終の選考会となる。それぞれの地区代表と、今春の全国選抜、今夏のインターハイの両大会優秀選手計71人が集まり、25人程度が晴れて11月に岐阜県で開催される日韓交流戦と、12月のオーストラリア遠征の日本代表に決まる。
 両選手とも同校女子ホッケー部に入部して競技を始め、今月1日までチームをけん引。2年生から3年生にかけては公式戦8大会県内無敗に貢献した。国体近畿ブロック予選少年女子県選抜メンバーにも2年連続選出され、県内ではナンバー1の司令塔、ストライカーと高い評価を受けている。中日本地区選考会でも羽佐さんは166㌢の恵まれた体を生かした力強い動きと県選抜でも主将を務めた持ち前の統率力など、白井選手はスピードのあるドリブルと高い決定力などを見せ、最終選考会に駒を進めた。
 最終選考会は全国トップレベルの選手たちが一堂に会し、主に実戦形式で審査される。羽佐選手は「他の選手に負けないように頑張ります。(自信のある)パスワークと強いストロークを発揮したい」と闘志を燃やし、白井選手も「自分のできることを出し切ります。走力とシュート力をアピールしたい」と力を込めて話している。
 日高地方から日本女子ユース代表入りはまだなく、初の選出に期待が集まる。紀央館高女子ホッケー部の喜多英登監督は「日本代表入りは厳しいかもしれないが、2人とも光る部分があるのは間違いない。そこを出せれば代表入りも夢ではない。トップレベルの選手とプレーする絶好の機会でもあるので、いろんなことを吸収して自分の今後や後輩たちに生かしてもらいたい」と期待を寄せている。