少雨の影響で、日高川上流の椿山ダムでは、21日午前8時に貯水位が最低水位の184㍍を下回った。最低水位を下回るのは昭和63年のダム竣工以来初めて。
 7月に入ってから御坊市内をはじめ、日高川上流ではにわか雨もほとんどない状況が続いており、ダム上流の田辺市龍神村安井では7月の総雨量が134㍉で例年の約32%、8月はわずか21㍉で例年の8%しか降っていない。日照り続きで、7月29日には186.4㍍あった水位が下がり続け、この日午前8時には183.99㍍、9時には183.98㍍となった。これらの影響で毎秒約6㌧あった放流量は今月13日から約4㌧に減水し、21日午前11時現在で3.8㌧。盆前からは発電を停止、地元土地改良区は自主的に取水制限を行うなど農業にも水不足の影響が出ているが、椿山ダム管理事務所によると、飲み水など生活用水については影響はないという。今週末からは雨予報で、恵みの雨が待たれている。