日高高校合唱部出身のことみ(本名・山本琴美)さんとりさ(本名・山中里紗)さんのデュオ、オレンジ*フラワーズが25日、ファーストシングル『スプリング・エフェメラル』をリリースする。海南市の作曲家はしおあきらさんの下で2年前から活動を始め、県内外のイベント等でキャリアを積んで待望のCDデビュー。2人は「1人でも多くの人の心に届く歌をうたいたい」と話している。
 ことみさんは美浜町和田出身、りささんは印南町印南出身で、ともに23歳。日高高校の合唱部で知り合い、2人で人前でうたうようになり、別々の大学を卒業後、平成23年7月からははしおさんの門下生として、プロを目指して本格的に活動を開始した。昨年2月には日高川町の水害復興イベントで水前寺清子と同じステージに立ち、その後も敬老会やディナーショーで水前寺清子、山本譲二ら多くのプロ歌手と共演。ことし6月にはテレビ和歌山の「演歌TV.com」にゲストとして出演し、今月25日にはファーストシングルの骨髄バンク・支援ソング『スプリング・エフェメラル』をAKB48などと同じキングレコードからリリースする。
 スプリング・エフェメラルは、雪解けとともに花を咲かせる春植物の総称。一般に「春の妖精」と訳され、デビュー曲は人から人へ元気を伝えていく内容の歌詞が、ことみさんのメゾソプラノ、りささんのソプラノが重なり、聴く人の心にやさしく響く。ステージは基本的に楽器の演奏はなく、「由紀さおりと安田祥子のような感じ」(ことみさん)で、ハーモニーの美しさが最大の魅力だという。25日には美浜町和田(本ノ脇)の音楽喫茶「ねいろ」でCD発売記念コンサートを開催。午後2時から約1時間のステージのあと、交流会もある。料金はワンドリンク付きで1500円。
 2人は「やっとスタートラインに立てたところ。1人でも多くの人に私たちの曲を知ってもらい、皆さんの心に届く歌をうたっていきたいと思います。ぜひライブで生のハーモニーを聴いてください」と話している。
 CDは25日から「ねいろ」で販売。CDとコンサートに関する問い合わせは「ねいろ」℡24-0139、山本ひとみさん℡090―5364―0912に連絡すればよい。