日高町中央公民館前の駐車場で18日、町商工会青年部(西義朗部長)主催の「ひだかニッコリゆかたフェスタ」が開催される。地域の青少年健全育成バックアップと住民の交流を合言葉に恒例のイベントだが、今回は新たに特産物のPRにもチャレンジ。部員たちが4カ月間、試行錯誤を繰り返して完成させたトマトソースの冷製パスタを販売し、以前は日高地方一だったというミニトマト産地の再興へ一役買う。
 昨年まではイベントを通じて子どもから大人までの交流を図り、飲食物販売などの益金で地元の小学生らに本などをプレゼントしてきたが、今回は「日高町の特産物を使って町おこしに協力できないか」との声が上がり、ミニトマトを材料にした食べ物づくりを発案した。ミニトマトは現在印南町の特産物として有名だが、日高地方で生産が始まったのは日高町が最初。20年ほど前までは日高地方一の産地は日高町だったという。メニューは食欲減退の夏場でも人気を呼びそうで、ミニトマトの味をアピールしやすい冷製パスタに決めた。
 4月からどのように調理するかなどの検討を開始。ミニトマトは町内の農家から30㌔ほどを無償で提供してもらったが、収穫は自分たちの手で行い、部員19人が交替で3000個以上の皮むき、ソースづくりなどの作業を進めてきた。トマトソースにはニンニク、タマネギ、ベーコンなども入れ、じっくりと煮込んで完成させた。パスタとソースの上には違った食感を楽しんでもらおうと細かく刻んだジャガイモのフライをトッピングするなど趣向を凝らし、少し酸味がきいてさっぱりした新食感の冷製パスタが出来上がった。トマトソースは冷凍保存しており、当日は250食の限定販売。1食300円。「情熱日高の赤い冷製パスタ」と名づけ、「夏場にぴったりの食べ物。ぜひご賞味ください」とPR。
 ゆかたフェスタは午後3時から7時まで。雨天の場合は25日に延期。恒例の浴衣コンテスト、射的銃やスーパーボールすくいなどのコーナー(200円)、から揚げ・かき氷・ジュース販売(ジュース100円、それ以外200円)、地元のダンスチーム「ウルトラマニアック」のダンスショー、町学童保育所指導員の池崎安基男さんのギター演奏、盆踊りなど盛りだくさんの内容となっている。盆踊りは午後6時からスタート。浴衣・甚平での来場者先着50人にはプレゼントもある。フィナーレは菓子まき。問い合わせは商工会℡63-3611まで。