美浜町の男性がインターネット動画共有サイトYou Tube(ユーチューブ)に投稿した動画が人気になり、わずか2カ月で再生回数が100万回近くまで達した。犬のおもちゃにほえる柴犬と、それを止めようとする柴犬の様子を描いた作品で、視聴者からは「かわいい」などとコメントが寄せられ、テレビの動画紹介番組でも取り上げられた。動画サイトではたまにヒット作が誕生するらしいが、この地元からそういう作品が生まれるとは意外だ。これだけ反響があるのであれば、動画を使ってイベントPRや観光地・グルメを紹介するなど、地域活性化につなげていくことができるのではないだろうか。
 ただ同じネットへの投稿といってもいろいろある。先日、コンビニの店員がアイスクリームの冷蔵ケースに面白がって寝そべって撮った写真がFacebook(フェイスブック)に投稿された。ネット掲示板などで「不衛生だ」などと取り上げられ問題となり、コンビニはフランチャイズ契約を解約され閉店となった。またあるコンビニでは、アルバイトが有名サッカー選手の来店を防犯カメラの映像を使ってTwitter(ツイッター)に公開し、コンビニが謝罪文を出すに至った。
 ツイッターやフェイスブックなどのSNSでは、これまでにも迷惑行為や未成年者の飲酒・喫煙、犯罪自慢など、さまざまな常識離れした写真やコメントで問題となっており、「バカ発見器」とまで揶揄されている。地域活性化などあらゆる可能性を秘める一方で、容易な発言が大きな問題に発展する危険もあるネットの情報発信。結局は使う人しだいということだろう。 (城)