県柔道連盟主催の平成25年度体重別柔道選手権大会兼国体選手選考会は先月28日に県立武道館であり、高校生対象の少年女子の部で紀央館勢が大活躍。全3階級で優勝、計8選手が上位入賞を果たした。
 少年女子の部の紀央館勢は52㌔級で阪部りり子さん(1年)が優勝、吉田瑠奈さん(3年)が準優勝、谷葉月さん(2年)と宮村愛佳さん(3年)が3位。70㌔級で戸村紀子さん(3年)が優勝、岡本希望さん(2年)が準優勝し、無差別級では松田なみきさん(1年)が優勝、宮﨑さくらさん(2年)が準優勝した。
 阪部さんは3試合すべてチームメートと対戦。初戦は小内刈りでゴールデンスコアを制し、準決勝は袖釣り込み腰で有効を奪って優勢勝ち、決勝は3―0で判定勝ちした。戸村さんは初戦と準決勝をそれぞれ内股、大腰で1本勝ち、決勝は大内刈りで技ありをとって優勢勝ち。松田さんは内股すかしで初戦を突破、決勝は3―0で判定勝ちした。
 阪部さんは「すべて先輩との対戦で緊張して体が思うように動かない部分もあったけど、粘り強く戦えたと思います。これから1本を取れる柔道ができるように練習を積んでいきたい」。戸村さんは「組み手がうまくいかなかったこととか課題が残りました。決勝は特にそういう部分が出ました。これからも実戦をどんどん積んで試合運びを磨いていきたい」、松田さんは「自分の思い通りに試合ができなかった。自分のやるべきことをきちんとやって、新しい技をもっと練習して試合で使えるようにしたい」と、3人そろって一層のレベルアップを誓っていた。
 その他の地元勢では少年男子90㌔級で西山将矢君(箕島3年、御坊市)、成年男子73㌔級で野手健志さん(和県警、日高川町出身)が優勝を飾った。
 今秋の国体へは、成年男子は県代表に選出されれば出場が決定。残りの3部門は県代表に選出後、近畿ブロック予選を突破しなければ出場できない。国体、近畿ブロック予選の県代表メンバーは今回の選考会や今シーズンの各種大会の成績などを総合的に評価して選考され、紀央館の今大会上位入賞選手は県代表に大きく前進したことになる。
 紀央館女子監督の松村遥香さんは少年女子県代表の監督も務めることになっており、「紀央館の上位入賞選手は冬場に取り組んできたパワーとスタミナアップ、寝技強化の練習の成果が出てきていると思います。今後も個々の課題を改善していって、お互いに競争し合って県代表入りを狙っていってほしい」と期待を込めて話した。
 4部門の県代表メンバーは8月上旬に決定する見通し。