4月から予防接種法に基づく定期接種が始まった子宮頸がんワクチンで、全国的に中高生の副作用が相次いでいることを受け、厚生労働省の専門家検討会は14日、積極的に接種を勧めることを一時差し控えることを決めた。
 平成22年度から先進的に独自接種事業を行ってきた御坊市では、国が定期接種中止の判断を下した場合は、すぐに関係の医療機関に接種事業を止めるよう連絡する準備を進めていたが、今回の決定を受けて事業は続行。国と同じスタンスで、接種の積極勧奨は行わない。同市ではかねて「ワクチン接種には副作用がないとは言えない」と説明しており、接種は任意だった。これまでの接種でしびれや目まいが2、3日続くような副作用の報告はあったが、重篤なケースはないとしている。