6月10日は「商工会の日」。全国商工会青年部連合会はこの日に合わせて全国統一事業「〝絆〟感謝運動」を展開し、県内でも各市町村の商工会青年部が地域貢献のボランティア活動を実施。日高地方では9日に日高町、10日に美浜町、10・11の両日に由良町で、海岸の清掃活動などが行われた。
 日高町は青年部員9人が参加し、田杭海岸で清掃ボランティアや環境美化啓発活動を展開。ゴミ拾いではペットボトルや空き缶、雑誌、タバコの吸い殻などのほか、テレビの不法投棄も見つけ、持ち帰った。波止場では釣り客に啓発ティッシュを配り、協力を呼びかけた。小雨が降る中の作業で、ゴミは軽トラ2車分回収した。
 由良町は10日に白崎保育所、11日に中央保育所でふれあい訪問事業。いずれも内容は園児たちへの綿菓子プレゼント。10日は6人の部員が白崎保育所に集まり、白崎と衣奈の両保園児54人の目の前で綿菓子機を使って出来立てを振る舞った。綿菓子を口にした園児たちは「甘くておいしい」などと大喜び。園内に歓声が響いていた。
 美浜町は10日夕方、仕事を終えた青年部員10人が吉原公園に集まり、松葉堆肥の原料となる松葉かきを実施。松林の環境保全と町の新たな特産として期待される「松キュウリ」や「松トマト」の栽培に協力しようと、堆肥に混ぜる松葉をかき集めた。
 全国統一事業は東日本大震災を機に取り組みがスタート。あらためて青年部、地域の「絆」について確認、感謝するとともに今後の強化を図る機会にしようと企画されている。事業内容は各青年部ごとに違い、実施日も部員の都合などで10日以外の青年部があり、日高地方はほかに日高川町が4日に玄子川の清掃、8日にホタル観賞の夕べを開催。印南町は9日に婚活サポートの出会いパーティーを実施、みなべ町は先月31日に海岸の清掃を行った。