7月4日公示、21日投開票が予定されている参院選に向け、県選挙区からの立候補を予定している自民党現職の内閣官房副長官世耕弘成氏(50)と、同じく自民党公認で比例区からの出馬を予定している大江康弘氏(59)が先週末、相次いで日高地方に入り、集まった支持者を前に力強く決意を示した。(11面に参院選関連)
 世耕氏は8日、御坊商工会館で開かれた後援会御坊支部(上西一永支部会長)の総会に出席。約130人の支持者に、順風満帆の安倍政権を支える官邸の裏話も交えながら、4選を目指す今回は経済、政治の安定の2点を第一に訴えていくことを強調した。
 和歌山の発展のためには「高速道路の4車線化、国体開催までのすさみまでの延長、さらに一日も早い紀伊半島一周の実現へ、二階先生のリーダーシップの下、われわれ県選出国会議員が力を合わせて頑張りたい」とし、最後に「官邸の仕事に両手両足を縛られた厳しい戦いになるが、なんとか時間をこじあけて地元に入りますので、皆さまのお力をいただきたい」と支援を呼びかけた。
 大江氏は9日、二階俊博御坊事務所で開かれた激励会(中村ゆう一後援会主催)で、集まった約230人を前に自民党公認候補としての出馬に喜びと感謝を表し、「私の支持母体は和歌山。地方の声を国政にしっかり届けたい」と決意を示した。
 6年前の前回は民主党公認(比例区)で当選。自民党への復帰は県議時代以来20年ぶりとなり、「(自民党を)出るときは誘ってくれたが、帰るときには誘ってくれなかったのでフラフラしましたが...」と冗談も交えつつ、「私ももう59歳。そろそろ落ち着いて、地に足をつけた政治をしなければと考えていたところ、二階先生に『もう一度自民党で頑張れ』と温かいお言葉をいただいた。和歌山県は選挙区で1議席しか認められていないが、比例区で当選者を出せば、大都市と同じ2議席になる。世耕先生とともに自公で参院の過半数を獲得し、国土強靭化法案を何としても成立させたい。生まれ変わったこの大江康弘を見てください」と頭を下げ、支援拡大を呼びかけた。