県高校総合体育大会バレーボール競技の部は1日から3日までの3日間、田辺市体育センターなどで行われた。男子優勝の開智では濵中晴貴選手(1年、大成中出身)、女子優勝の信愛では山田莉沙(3年、南部中)、宮崎優奈(2年、同)、冷田桃子(同、丹生中)、石川真奈(1年、印南中)の4選手がそれぞれ決勝でベンチ入り。金メダルと夏のインターハイ切符獲得に喜びを爆発させた。
 男女とも予選グループ戦、決勝トーナメントで熱戦を展開。いずれも夏のインターハイ(優勝)と、近畿大会(上位4チーム)の出場権が争われた。
 男子は20チームが参加。シードの開智は決勝トーナメントから出場し、和高専、田辺工、田辺、和歌山工をすべて2―0と圧倒的な強さで19年連続19回目の優勝を飾った。濵中選手はライトアタッカーとして全試合に出場。得意のジャンプサーブや強烈なスパイクを決め、チームの勝利に貢献した。中学生時には日本代表入りを果たした日高地方期待の星。「すごい先輩たちがいっぱいいるので、先輩たちに助けてもらいながら、技術を盗みながら練習しています」と謙虚に話し、インターハイへは「日本一が目標。優勝に貢献したい」と力強く語った。
 女子は28チームが激突。シードの信愛は予選グループ戦を免除。決勝トーナメントでは和歌山北を2―0、日高を2―1、箕島と開智をいずれも2―0で破り、2年ぶり30回目の優勝を決めた。山田選手はライトアタッカーで、全試合に出場。「決勝は自分たちのバレーができなかった」と県制覇にも満足せず、大舞台へは「きちんと修正して安定したプレーができるようにしたい。2回戦突破を目標に頑張りたい」と闘志を燃やした。宮崎選手はレシーバーとして活躍。「自分たちの目標はインターハイで勝つこと。もっと練習してインターハイで勝ちたい」と力を込めた。冷田選手は今大会出場機会に恵まれなかったが、「優勝に満足しないで、これからの練習を頑張っていきたい」。石川選手は178㌢、チーム1の長身を買われて初戦に出場。ブロックを決めるなど得点にも絡み、「先輩と周りの人のおかげで勝つことができた。インターハイでは自分もコートに入れるように日々練習していきます」と意欲を見せた。
 インターハイは女子が7月28日から8月1日までの5日間、久留米市で。男子は8月3日から7日までの5日間、飯塚市で開催される。
 日高地方勢は日高男女がそろってベスト8と健闘も、近畿出場にはあと一歩届かなかった。男子でシードの日高は決勝トーナメント1回戦で向陽を2―0、準々決勝で和歌山北に1―2で惜敗。女子の日高は予選グループ戦で和歌山北を2―0、決勝トーナメント1回戦で田辺、2回戦で南部をいずれも2―0。準々決勝の信愛戦では第1セットを奪うなど見せ場をつくったものの及ばなかった。
 その他、男子の和高専は紀北工に0―2、和歌山商に2―0、開智に0―2で決勝トーナメント1回戦敗退。女子の南部は橋本に2―0、日高に0―2で決勝トーナメント2回戦敗退。紀央館は那賀、新宮に0―2、和高専は星林、粉河・県和歌山に0―2で、ともに予選グループ戦を突破できなかった。