平成27年9月26日から10月6日まで県内各所で 「紀の国わかやま国体」 が催される。 日高地方でも軟式野球、 ホッケー、 アーチェリーなどの種目が行われ、 2年後には身近で熱戦が展開されることになる。 みなべ町では山岳競技が開催。 ちょっと馴染みが少ないかもしれないが、 凹凸の付いた人工壁を登る競技だ。 到達した高さなどを競う「リード種目」 と2~4メートルぐらいの比較的低い人工壁を登る 「ボルダリング種目」 の2つがある。
 県では国体に備え、 リード競技に使用する高さ15㍍の人工壁が南部高校内の敷地に完成した。 施設の一部にはボルダリングが練習できる部屋も完備。みなべ町体育協会ではその部屋を利用し、一般を対象とした体験教室も開催中だ。
 先日、体験教室を取材してみた。壁の高さは5㍍程度。関係者に「見ているだけでなく、一度体験して記事を書いてはどうか」と勧められ、 一番登りやすいルートにチャレンジ。 壁は手前に反り返っているが、 他の参加者の様子を見ていると簡単に頂上まで到達している。 「これなら結構いけるかも」 と思っていたが、 実際にやってみるとなかなかうまくいかない。 筆者の場合は壁にへばり付いているのがやっとで、 2㍍程度登った地点でダウンした。 しかし、 案外おもしろい。 初めてでもそれなりにできて楽しめるところがいい面かもしれない。 運動不足でお腹が張り出してしまい、 壁にへばりつくことさえもできなくなる前にもう一度チャレンジしてみたいと思う。 読者の皆さんも、 地元で行われる競技に親しむ意味でも一度挑戦してみてはいかがだろうか。      (雄)