任期満了に伴う日高川町首長は14日に告示され、予想通り元役場公室長の新人、市木久雄氏(61)=下田原=と現職、玉置俊久氏(63)=玄子=が立候補した。両氏は、小熊地内の目と鼻の先に構えた川辺事務所での出陣式で力強く第一声を放ち、街宣に出発。新緑まぶしい日差しの中、5日間の舌戦の幕が切って落とされた。(記事は届け出順)
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 市木陣営の出陣式は午前8時40分から行い、約300人が集結。熊谷重美後援会長は「知名度は低かったが、皆さんのおかげで本当に浸透してきています。あと5日間、がっちりとスクラムを組み、1人でも多くの方々に輪に入っていただけるよう支援をお願いします」と呼びかけた。市木候補は「これからの4年間、道成寺芝居小屋構想をはじめとする観光やイベント中心の町政を継続するのか、農林業を中心とした産業振興や若者が定住しやすいまちづくり、子育て支援の推進、高齢者福祉の充実などバランスのとれた町政を進めるのか、町民の皆さまに問う選挙と思っています。有言実行、信頼される町政をのもと掲げている6つの公約と重点施策に一生懸命取り組んでいきたい」と第一声。「現職との一騎打ちで大変厳しい選挙ですが、新人らしく正々堂々と戦っていく覚悟。一命をかけて頑張りますので最後まで有権者の皆さん方の力強いご支援をお願いします」と力を込めた。
 玉置陣営の出陣式は午前9時から行い、 約300人が集まった。 長岡均事務長は日露戦争日本海海戦で連合艦隊司令長官東郷平八郎が発信した「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ。皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ」を紹介し、「まさに日高川町の興廃、 この一戦にあり。 皆の力を結集して民間の力をつぶしてしまうことなく『ゴー前進』、まい進していきましょう」 とあいさつ。 マイクを握った玉置候補は 「いままでの横並びの政治、 横をみて比較論ばかりを並べるのでなく、 みんなが日高川町を日本一のまちにしたいという思いを持って実現させましょう」 と第一声。「たった45分で世界につながる関西空港、 1、 2時間以内で500万人の市場をもつ大阪がある。 小さな町の中で奪い合うのではなく、 こういった大きな市場に目を向け、 そこから人をどんどん呼んできましょう。 そのためにも皆で一緒に汗を流し、 日高川町をもっともっと素晴らしい夢のある町にしましょう」と力強く訴えた。