全国的に流行し、 県内でもその兆しがある風疹について自民党県連 (二階俊博会長) は13日、 仁坂吉伸知事に妊娠前の女性らへの予防接種の呼びかけ、 その推進のための予算措置などを要望した。
 風疹は妊娠中の女性がかかると子どもに難聴や心疾患、 白内障などの先天性障害が高い率で発生する。 県内のことしのり患報告数は10日現在、 40人となり、 今後さらに流行のおそれがある。
 この日は県連を代表して政調会長の中村裕一県議と門博文代議士が県庁の仁坂知事を訪ね、 ▽県民に予防接種をさらに積極的に勧めること▽妊娠の可能性があり、 かつ抗体がない、 もしくは感染予防には不十分な低い抗体価の女性に対し、 特別に予防接種を勧め、 その推進に予算措置を講じること▽国に対して予防接種を定期接種に改めることを要望することを求める要望書を手渡した。
 中村政調会長によると、 仁坂知事は 「自民党からの要望であり、 県内でも流行傾向にあるので、 すぐにでも効果があがるよう、 県独自でも支援ができないか検討する」 と回答。 また、 党に対しては 「今後、 上京して国に財政支援等を要望するので支援してほしい」 と述べ、 県連は門代議士が東京で二階会長、 世耕弘成官房副長官らに報告し、 県選出自民党国会議員団で取り組むことになった。