14日告示、19日投開票の日高川町首長選は告示まで残り2日となった。一騎打ち確実な現職、玉置俊久氏(63)=玄子=と元役場公室長の新人、市木久雄氏(61)=下田原=の両陣営によって3カ月近くにわたって繰り広げられてきた激しい前哨戦もいよいよ大詰め。両陣営に前哨戦の手応えなど聞いてみた。
 玉置氏の後援会会長は長岡均さん (63)。 昨年12月に玉置氏が表明、 態勢作りが予定よりずれ込んだため活動のスタートが遅れたがが、 次第に活発化。 玉置氏自身は公務で時間が制限されているなか、 夕方や土日など町内を巡回、 ミニ集会も30カ所で開催するなど運動量で市木陣営に追いついた。 これまでの前哨戦を 「候補者自身が積極的に動けた4年前とは違い、 当初は出遅れた感があったが、 後半になるに連れてムードが盛り上がってきた。 玉置氏が掲げる6つの約束と4年間の実績が有権者の皆さんに浸透してきているように思う。 手応えを感じている」。 川辺は 「票が読みにくく見えない部分が多いが、 大票田の正念場の地域。 浮動票の獲得、 票の掘り起こしなどで1票でも多く獲得したい」 と話す。 相手陣営の地元中津は 「相手のお膝元だが一色ではない。 少しでも票を取り込み負けをできるだけ小さくしたい」 とし、 美山は 「頑張っている。 獲得したと思われる票を死守し、 相手方の票も奪えるよう全力を尽くす」 と語る。 告示後は街頭演説、 街宣活動で4年間の実績と公約の周知に努め、 支持拡大を訴える。
 市木氏の後援会会長は熊谷重美さん (66)。 市木氏が2月20日に出馬表明して以来、 陣営では町内全域で小まめに精力的な運動を展開。 候補者自身も多い日で一日200軒近くにも及ぶペースで回り、 30カ所でミニ集会を開くなどで鍵となる知名度の浸透を図ってきた。 前哨戦を振り返り、 「あいさつ回りや集会、 チラシなど通して有権者の皆さんに知名度が広がってきており、着実に前進。あと一歩のところまで来ていると感じる。 6つの重点施策と5つの公約、 市木氏の町に対する思いを伝え、 最後まで支持、 支援を懸命に訴えて票の獲得につなげたい」。 川辺については 「見えない部分が多いが、 五分以上の戦いを目指している。いかにこの大票田で票を獲得するのかがポイントで今後も力を入れていきたい」と話す。地元中津については 「負けられない地域。 知名度があるので期待している。 少しでも差をつけられれば」と手応えを感じており、美山は「互角の戦いで頑張っている。いいムード。あと一歩」と力を込める。告示後は、街頭演説、 街宣活動で知名度アップを図り、 施策や町政への思いを訴え、 支持を呼びかけていく。