4日昼前、 西日本各地の空に珍しい水平の虹がかかった。
 太陽の高度が高い初夏から夏にかけて見られる 「環水平アーク」 と呼ばれる気象現象で、 市内の会社役員の男性 (52) は午前10時半ごろ、 日高川町玄子地内の県道を車で走っていると、 車を止めてスマートフォンで写真を撮っている人が何人もいるのを見て、 南の空に浮かぶ横一直線の虹に気づいた。
 環水平アークは太陽高度が58度以上のときにみられ、 日高地方では4月から梅雨時期にかけてが発生頻度が高い。 虹などに詳しい印南中学校の阪本尚生教諭によると、 「温帯低気圧の発生に伴い上層雲の1つである巻層雲が発生し、 氷の結晶でできた巻層雲がプリズムになり、 このような現象を起こします」 という。