先月7日と14日にみなべ町と田辺市の一部地域で降ったひょうで、 梅に対する被害が両市町合わせて約5200万円だったことが県のまとめで分かった。 うちみなべ町では約2400万円の被害が発生。 被害農家らは 「部分的な被害だったが、 収穫前の梅の果実に傷がついて商品価値が下がってしまった」 とがっかり。
 7日の降ひょう被害はみなべ町の岩代、 西本庄、 清川で発生。 岩代、 西本庄では午前8時ごろ、 清川では正午ごろにひょうが降り、 2183万円の被害が発生した。 被害面積は207㌶だった。 14日の降ひょうは午後2時ごろにあり、 みなべ町と田辺市にまたがって被害が発生。 みなべ町では堺、 東吉田、 埴田の132㌶で207万円の被害が出た。 田辺市では芳養、 中芳養の50㌶で2800万円の被害。 発生当初は果実の傷が確認しづらかったが、 時間の経過とともに、 ひょうによる果実の損傷部分が茶色く変色している。
 昨年は5月17日にみなべ町、 印南町、 田辺市で降ひょうがあり、 全体の被害面積は558㌶、 被害総額は1億1101万円に上った。 県地方気象台によると、 「降ひょうは、 上空の気温が低く雷が発生しやすい状況になる春などに多い」 と話している。