高速道路印南サービスエリア(SA)を運営する日高観光物産センター㈱は、平成24年度の売り上げをまとめた。上り(大阪方面)施設は1億8459万1903円で、前年度を5・54%上回るとともに過去最高の売り上げを記録、目標額も5年連続達成。22年4月にオープンした下り(白浜方面)も1億460万6945円で前年度を4・25%上回り、順調に推移している。
 上り線はオープンした18年度からほぼ右肩上がりに推移。目標の1億5000万円も20年度から毎年達成している。22年4月にオープンした下り線も毎年売り上げを伸ばしている。不景気といわれる中でも印南SAは順調で、入場者数も年々増加。白浜や南部梅林など紀南の観光地の人気にあやかっている部分もあるだろうが、地元産品を使った商品や食事を提供していることも売り上げ増の要因になっているのだろう。
 高速道路については最近になって国が有田―御坊間の4車線化に許可を出す見通しとなったほか、将来的には紀伊半島一周への取り組みも進められている。またまだ実感はできないが今後景気が回復してくることも考えられ、あらゆる面で利用者の増加が予想される。
 印南SAの利用者は日高地方外、県外の人が多く、外部の人に日高の魅力をPRするには絶好の場所となるだろう。これまでもPR活動は行われているが、今後もさらに加速させていくことが大事だ。またSAと言えばご当地グルメ。各自治体や団体でさまざまなグルメなどを考案して、PRするのも面白い。いずれにしても利用者が増え続けている印南SAをフル活用することで、地域活性化の突破口になることは間違いないだろう。(城)